ブギーポップ
ブギーポップ
“ブギーポップシリーズ”を体現する看板にして狂言回し。“ニュルンベルクのマイスタージンガー 第1章への前奏曲”の口笛の音と共に“筒のような帽子とマント”という姿で現れる。
世界の危機に関わる異変を察知した時に、自動的に現れる宮下藤花の別人格。一人称は「僕」。竹田啓司は「彼」を最初「変身ヒーロー」と連想していた。「ブギーポップ(不気味な泡)」という名前は、世界の危機をきっかけにして無意識下から自動的に現れるその性質を、水底から水面へ浮かび上がる泡に喩えた自称。
女子高生の間では都市伝説的な存在として知られている。「その人が一番美しいとき、それ以上醜くならないように殺す」モノ、《死神》、《世界の敵の敵》と言われ、あるいは自称している。時折「そういう」"殺し屋"なのではと噂されている事もある。
特殊な鋼鉄製のワイヤーを武器として戦い、対峙した敵の多くはそれによってバラバラに切断される。人間の身体能力の限界を引き出している相手や、強力な戦闘用合成人間相手であっても圧倒する程の戦闘能力を示す上、MPLSが持つ能力の効果も基本的に効かない。特に心理攻撃に関してはほとんど影響を受けた事がない(影響を受けたのは同種の存在であるイマジネーターと歪曲王の能力のみ)。他にも統和機構ですら大規模な施設を必要とする特殊作業を、いともたやすく手ぶらで行った事もある。
シリーズ一作目のタイトルで「ブギーポップは笑わない」と言われるように、感情を表す(と思われる)時は左右非対称の奇妙な表情(笑顔とその他の感情である事が多い)を浮かべるが、一度だけ『歪曲王』にて笑顔を見せている。これは当初『歪曲王』がシリーズ最終作になる予定であったための演出であった。
本人は「嘘を吐いた事がない」と言っているが、フォルテッシモとの約束を破り「大嘘吐き」と呼ばれた。何の悩みにも縛られず、ただ殺すための存在だが、天色優に辻希美のスケッチブックを渡すなど粋な行動を見せた事もある。
発生した時期は藤花が瀕死の合成人間スケアクロウに遭遇した頃(宮下藤花が中学生時)であり、その際に出会ったスケアクロウが身に着けていた筒の様な帽子とマントを愛用している。程無くしてフィア・グールと対面した時に、「世界の敵として死ぬときはこんな曲に送られたい」と言われたその曲こそが、いつも口笛で吹いている『ニュルンベルクのマイスタージンガー』である。
霧間凪は彼も「何らかの可能性」の体現であり、彼自身が世界を終わらせる対象とした"世界の敵"と同種の存在である事を示唆した。
本シリーズと関係の深い『ビートのディシプリン?』『ヴァルプルギスの後悔』にも登場し、それぞれの作品の主人公と一時的な対面を行っている。
宮下藤花から自動的に浮かび上がった存在であるが、彼と同様の"自動的"な存在は他にも極小数ではあるが存在している。
人間関係
- 霧間凪
- 『夜明けのブギーポップ』で語られる事件で出会って以来、様々な事件や場面で遭遇する。
- 竹田啓司
- 友人。『竹泡対談』など、最もブギーポップが会話した人物と思われる。彼との対談だと、結構辛辣なツッコミが入ったりしてる。
- イマジネーター
- 敵。
名台詞
- 「僕は自動的なんだよ」
- ブギーポップの台詞として最も知られた一節。この後には「周囲に異変を感じたときに浮かび上がってくるんだ。だから名を
不気味な泡 という」と続く。 - 「君たちは、泣いてる人を見ても何とも思わないのかね!これが文明社会ってわけか!都市生活は弱者を見殺しにすることからはじまるってことかい、は!」
- 物語の始まりにおいて、ブギーポップという人物を象徴するセリフ。竹田啓司はこの姿を見て彼をとても羨ましく感じたのかも知れない。
- 「ぼくにはそんなものはないけれど、人間は夢がなくっちゃやっていけない。違うかい」
- 人が生きるには浪漫が必要である。
- 「知恵と勇気があれば、この世にできないことなどないのさ。みんな忘れているがね」
- ゾーラギを生み出している橋坂真を説得する為の言葉。彼が言うと少し胡散臭いが、綺麗事がなければ人間生きていけない。
- 「さあね、この世に本当の本物なんてものが存在するのかな?」
- 彼が言うと色々考えさせられるセリフ。
- 「すべての人間はみな世界の敵たりうる可能性を秘めているんだ。人間というのは起爆剤のようなもので、ちょっとしたきっかけですぐに破裂(ブレイク)する。そして後先考えないで世界を軋ませていく――」
- 来生真希子との対話にて。世界の敵がどこにでも潜んでいる事を端的に示している。
- 「ある種の強さとか、特別な才能とか、そういうものは一番最初からうまく行くものではない。以前に似たようなことをして、似たようなものを掴んでいながら、失敗している者が大抵はいるものだ」
- 高代亨に対して。
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