皇帝たちの都ローマ
『皇帝たちの都ローマ 都市に刻まれた権力者像』
『皇帝たちの都ローマ 都市に刻まれた権力者像』は、共和制時代の末期からコンスタンティヌス帝による遷都までの古代都市ローまで、時の有力者や皇帝が成した建築や都市整備に焦点を置きながら、皇帝及び、有力者たちの統治者像を通史的に語っていく趣向の歴史書。
「都市に刻まれた権力者像」との副題は、ややひねり過ぎか? 「都市から読み解く権力者の人物像(統治者像)」といったところ。
都市の地誌的空間分析は断片的だが、通史に絡められているところがおもしろく読めるだろう。例えば、皇帝が元老院や、都市民衆を意識した建築や、都市整備計画から推測される帝国統治のイメージなど、政治史の類で語られてきた事項にも、新鮮な角度からのエピソードが追加されている箇所は少なくない。
毎日出版文化賞受賞作。
カエサルの総合都市整備計画によって地中海帝国としての偉容をととのえたローマは、以降、歴代皇帝によって公共事業を施されるとともに、彼らの政治的意図を誇示するための大造営事業の場となった。永遠の都ローマの栄光は都市に刻み込まれていったのである。しかし、最強の軍隊、発展と拡大という豊かなる国家としての理念が行き詰ったとき、新しい理念に向けて改造することは、歴史を堆積したローマには不可能であった。
(『皇帝たちの都ローマ』カバー袖より。本文よりの抜粋ではなく、新書編集部による作文と思われる。)
メモ
- 1992年版と1999年版の謎
- bk1のサーチによれば、『皇帝たちの都ローマ』は、中公新書の同じナンバーで、1992年版と1999年版とがあるらしい。後者と前者の関係は不明。あるいは、単に、中央公論社刊から、中央公論新社刊への切り替えによるものかもしれない。が未確認。
- メモ・タイトル
- メモ
書誌情報
青柳 正規,『皇帝たちの都ローマ』中公新書,中央公論新社,Tokyo,1992.
4-12-101100-7
- 4121011007
- bk1 - 皇帝たちの都ローマ
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